屋久島を楽しむための服装は?天候や季節まとめてご紹介!

一泊二日 縄文杉ツアー

こんにちわ。

「屋久島ガイド島あそび」です。

屋久島でトレッキングや観光を計画中の皆さん、屋久島と聞くと南の島の暖かいイメージを想像される人が多いのではないでしょうか?

鹿児島県佐多岬から60kmほど南下した所にある屋久島は、基本的に温暖な気候ですが、それは沿岸部の話になります。

白谷雲水峡や縄文杉などは標高が高い所に位置しているので、思った以上に気温が下がります。

南の島と思って準備を怠ると大変な目にあいますのでご注意ください。

そこで今回は、季節ごとに屋久島の縄文杉、白谷雲水峡登山・カヤック、SUP(サップ)ツアーの服装や天候についてご紹介していきますので、良ければ参考になさってくださいね♪

※ガイドさんやアウトドア経験者などによって、考え方や装備の方法も多少異なりますので、あくまで目安としてお考えください♪

そしてそして!

屋久島旅行の時、自分たちのペースでアクティビティ参加や観光をするならレンタカーがおすすめです。

ただ、ゴールデンウィークや夏などの繁忙期にはレンタカーに空きがなく、「借りれなかった💦」という話をとてもよく聞くので、早めの予約&準備をして屋久島を満喫しましょう!(*^^*)
下記ブログに屋久島のレンタカーやお宿についてまとめているので良ければ参考にしてくださいね。

屋久島の天気と気温

屋久島おすすめカヌーカヤック

屋久島の気温は日本の縮小版

屋久島の登山で人気がある標高1936mの宮之浦岳の年間の平均気温は約7.5℃、標高1831mの黒味岳は約9℃で、何と北海道並みの気温なのです。

つまり屋久島は、平地(沿岸部)は亜熱帯、山頂周辺は亜寒帯の気候になっていて、それらの理由から「一つの島で沖縄から北海道の気候帯が存在する島」と言われているんです。

白谷雲水峡(標高:登山口 約600m・太鼓岩 約1050m)や縄文杉(標高約1340m)などの人気トレッキング場所は、標高が高いので思った以上に寒くなることがあります。

また、風が強く気温の低いときには注意が必要です。。

真夏であっても登山で汗をかいた後、立ち止まり風が吹いた時などは少し肌寒く感じることもあります。

※特に山泊まりされる方は、防寒・防風対策をしっかりとなさってください!

※体感温度は個人差により大きく異なりますので、あくまでご参考までに。

屋久島の気温を詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
  ↓  ↓  ↓
屋久島の気温について

雨の量は日本一!?

屋久島は「雨の島」や「水の島」とも言われています。

「ラッキョウのような雨が降る」「一か月に35日雨が降る」などと表現されるくらいよく降ることも。

日本の年間平均降水量がおよそ1500~1800mmと言われ、雨の多い奈良県と三重県の県境にある大台ケ原では4000mm程降る事もあるそうです。

では、屋久島はどうなのでしょう('ω')?

まず驚くことに、島の位置で雨量が全然違いますΣ(゚Д゚)

永田集落 2600mm
宮之浦集落 5400mm
空港・安房集落 4600mm
尾之間集落 3700mm
荒川ダム(荒川登山口近く) 7200mm
小杉谷集落跡地 8300mm
宮之浦岳 10000mm以上

そして、一番雨の多い場所ではやはり日本一ですΣ(゚Д゚)!!

日本の年間平均降水量と比べると屋久島の雨量の多さがわかりますね。

屋久島の天候の注意点

東京23区と同じくらいの面積のある屋久島は、島全体の面積のうち9割程が山岳となっています。

そして、屋久島には九州で1~8番までの標高の高い山がしめています。

屋久島の周囲を流れている暖かく湿った海流である黒潮が、その山々にぶつかって上昇気流を起こし、山の上で雲がたくさん発生します。

その影響により、屋久島には非常にたくさんの雨が降ります。

※因みに余談ですが、冬場に日本海側が豪雪地帯になるのは、季節風(北西風)が日本海側の山々にぶつかるためです。

同じように屋久島も、その時期は北西や北側にある永田~宮之浦集落などは強風が当たり、またその影響で天気が悪いことが多いです。

さらに屋久島は、山々が複雑に入り組んでいることもあり風や雨雲の流れ方が非常に複雑です。

そのため天候が非常に変わりやすく、島の位置や方角によっても天気や風の強さが異なります。

また、沿岸部は晴れていても山側で大雨が降り、急激に沢が増水することもあります。

こういった天気の場合はかなり気をつけなければなりません。

これらの理由から、個人で山(登山道で沢を横切るような場所があるところ)や川で遊ぶ予定の方は、必ずその遊ぶエリアと山側の天気を調べてから行くようにしましょう

(山側にどんよりと暗い雲がかかっているときや、雷が鳴っているとき、また、梅雨や木の流しといった時期(長雨の時期)や不安定な天気の日には、特に気をつけましょう。)

長雨の時期は連日大雨が降っていて、森がつねに保水MAX状態になっていることがあります。

その状態でさらに大雨が降ると、いつも以上に早く増水がはじまります。

※屋久島は地形が急峻で雨が多い島なので、梅雨時期でなくても増水スピードが他地域に比べて非常に早いです。

逆に屋久島の天気で面白いのが、例えば島の北側周辺で大雨が降っている場合でも山が高いおかげで雨雲をブロックしてくれて、反対側にあたる南側では晴れているってこともよくあります。

ですので、屋久島のガイドさんは天気や天候状況に合わせてツアー開催場所を選ぶこともあります。

ヤクスギランドや白谷雲水峡ルートの増水による通行規制情報、気温、天気、土砂崩れ等の注意点やお問い合わせに関してはこちらをご参考になって下さい。
  ↓  ↓  ↓
屋久島レクリエーションの森保護管理協議会
屋久島観光協会のTwitter

屋久島の観光情報について知りたい方はこちらをご参考になって下さい。
  ↓  ↓  ↓
 屋久島観光協会

雨雲レーダーや風速・風向き・気温などに関しての天気予報はこちらをご参考になって下さい。(1時間ごとの予報が確認できます。)
 ↓  ↓  ↓
 GPV 気象予報(エリア:奄美で設定します。)

では次に、どんな服装を準備すればいいか見て行きましょう!

冬期(12月、1月、2月)

屋久島の12月は、面白いことに場所によっては麓にまだハイビスカスが咲いていたり、ススキがあったりしますが、さらに驚くことに山側を見上げると雪が積もっていることもありますΣ(・□・;)

※いろんな季節が同時期に存在しているのが屋久島の面白さのひとつですよ(*´з`)

この時期に登山を考えている方は、入山場所や天気・天候によっては登山上級向けになることがありますので、事前にしっかりと情報を集めてから入山するようにしてください。

※積雪・凍結の可能性がある時期となります。

基本的には、ガイドツアーに参加することをオススメ致します。

白谷雲水峡

冬の白谷雲水峡・縄文杉の服装(標高:約600m~1340m)

天候と服装

速乾性シャツ (汗をかいた時用にもう一枚)+ 長袖シャツ

トレーナーフリース 

薄手のダウンジャケット (スタート前や休憩中に羽織れると安心。)

ゴアテックス製のレインウェア(上下)

インナータイツ・レギンスストレッチ性のある長ズボン

厚めの靴下(濡れたとき用にもう一枚)

滑り止め付き手袋(防寒できるとなお良し)(濡れたとき用にもう一枚)

帽子(防寒)

○カイロ(お守りで持っていくと良い場合があります。)
※かじかんだ手をポケットの中でカイロを使って暖める。

登山靴用スパッツ(ゲイター)(靴の中を濡らさないため)

冬の白谷雲水峡の平均気温は5℃~8℃、縄文杉の平均気温は2℃~5℃です。
風が吹けばすぐに体感温度はマイナスとなりますので、防寒・防風・防水対策に気をつけてください。
木道などが凍っていることもあるので、ゴムアイゼンやチェーンスパイクが必要な場合があります。

特に、肌着(速乾性シャツ)と薄手のダウンジャケットは登山で使わなくても日常で使えるので自分で気に入った物を購入するのもおすすめです\(^o^)/。

冬の黒味岳・宮之浦岳の服装(標高:約1000m~1831m・1936m)

冬の宮之浦岳の平均気温は0℃~2℃で、人里と比べると−約11℃以上も差がある時もあります。

とにかくできるだけ身体を濡らさないようにすることが大切です。

※行動中に身体が暑くなってきたら早めに服を一枚脱ぐなど、できるだけ汗で身体を濡らさないように工夫することも大事です。

防寒・防風・防水対策は必須です。

また寒波後の山頂周辺では、雪が2m以上積もる日もあります。

積雪の多い場合には、絶対に無理をせず早めに引き返してください。

※この標高での冬山は登山上級者です。
  ゆとりのある登山計画にくわえ、事前に登山口までの路面状況、天気・天候・気温確認、積雪量、風の強さ、読図、冬山装備などが必須となります。

冬の水系ツアー(カヤック等)の服装

年間を通して晴れ間の多い屋久島東部~南部の冬では、なんとカヤックもできちゃいます。

観光客が少ない時期なので、貸し切りになることが多いのも嬉しいポイントですね。

また、空気が澄んでいてプランクトンの少ない冬場の川の景色はとても綺麗で素晴らしいですよ!

ただ風が冷たいこともあるので、水遊びならではの防寒対策もしっかりしましょう!

ガイドツアーに参加される場合は、ガイド会社によってはウエットスーツや沢靴などをレンタルすることもできますので、安心してカヤックで楽しむことができますよ~♪

※尚、当社でもウエットスーツや沢靴などの無料レンタルしていますので、ぜひご参加くださいね!
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  • 濡れてもいい服装(山に登る服装でも大丈夫です。)
    ※この上からウェットスーツ・ライフジャケットを着ます。
  • レインウェア上下(防寒で必要:ウェットスーツの上から着用。)
  • 帽子(毛糸の物は不可、ハット、キャップタイプがおすすめです。)
  • ウェットスーツ(防寒で必要:ガイドが用意)
  • 沢靴:(ガイドが用意)
    ※おすすめは五本指ソックスですが、履くと靴のサイズがワンサイズアップする事もあるので、ガイドさんに相談して下さいね。
  • ツアー後の着替え一式・タオル

春期(3月、4月) 秋期(10月、11月)

屋久島の春と秋は、朝、晩で気温の寒暖差が大きいので旅行先で体調を壊さないように気を付けて下さい。

春と秋の白谷雲水峡・縄文杉の服装(標高:約600m~1340m)

春と秋の白谷雲水峡の平均気温は10℃~18℃、縄文杉の平均気温は6℃~14℃です。

特に3月と11月は気温差が激しいので、フリース、薄手のダウンと手袋があると心強いですよ。

春と秋の黒味岳・宮之浦岳の服装(標高:約1000m~1831m・1936m)

縦走登山 永田岳 花山歩道

春と秋の宮之浦岳の平均気温は4℃~12℃です。

3月初旬は、雪が降ったり登山口までの道路が凍結して通行止めになる時もあるので、事前に路面状況、残雪状況、ルート状況を十分に確認してから登山やトレッキングに挑みましょう。

登山道には雪の残る所もあるので、防寒着は必ず持っていき、ゴムアイゼンやチェーンスパイクなど必要な時はレンタルして下さい。

そうそう、手ぬぐいやタオルを一枚余分に持っていくと便利ですよ(^^)/。

寒い時は首に巻いて、暑い時は汗を拭くことが出来ます。

春と秋の水系ツアー(カヤック等)の服装

3月中旬頃になると、日中は汗ばむほど気温が上がったり長雨が続いたりします。

※屋久島では「木の芽流し」と呼ばれる時期です。

そしてその長雨の影響を受けて、麓では新緑が非常に美しい時期となります。

※だんだんと島全体に新緑が山奥に上がっていき、世界でも有数の新緑地帯となります!

天候と服装
  • 濡れてもいい服装(山に登る服装でも大丈夫です。)
  • 雨の日はレインウエアがあっても良いです。(防水・防寒用)
  • 帽子
  • ウェットスーツ(寒い日はガイドが用意)
  • 沢靴(ガイドが用意)
    ※おすすめは五本指ソックスですが、履くと靴のサイズがワンサイズアップする事もあるので、ガイドさんに相談して下さいね。
  • ツアー後の着替え一式・タオル
  • 日焼け止め
  • 飲み物

シャクナゲ期(5月) 梅雨期(6月)

快適な登山のシーズンと言える5月上旬~中旬の屋久島は、気候が良く晴れの日も多く、カラッと爽やかな時期です。

※近年は地球変動の影響もあるせいか、年度によって天候の変化が異なってきました💦

そして5月中旬・下旬~6月上旬頃がシャクナゲ期ですので、シャクナゲ登山を計画されている方は、屋久島からの情報につねに耳を傾けておくとよいですよ♪

一方、5月下旬~6月は梅雨真っ只中。

レインウエアや折畳み傘、そして着替えを準備して屋久島の梅雨を一緒に楽しみましょう!

都会では億劫な雨も、綺麗な空気と水の島「屋久島」で浴びると気持ちいいですよー!

※森全体が霧に覆われ、苔が潤い、非常に神秘的な雰囲気を味えるタイミングが多い時期です。

天候と服装

シャクナゲ期と梅雨期の白谷雲水峡・縄文杉の服装(標高:約600m~1340m)

天候と服装

5月6月の白谷雲水峡の平均気温は16℃~20℃、縄文杉の平均気温は12℃~16℃です。

特に梅雨は湿度が高く、すぐに汗ばむので着替えのシャツを1枚余分に持っていくのもいいかもしれません。

また、汗を逃がしてくれるレインウエア(ゴアテックスなど)がおすすめです。

シャクナゲ期と梅雨期の黒味岳・宮之浦岳の服装(標高:約1000m~1831m・1936m)

5月6月の宮之浦岳の平均気温は8℃~12℃です。

着替えのシャツやゴアテックス製のレインウエアがあった方が良いです。

シャクナゲ期と梅雨期の水系ツアー(カヤック等)の服装

天候と服装

しとしと降る雨の中、カヤックをゆっくり漕ぎながら「屋久島の水の恵み」を全身で味わってみて下さい。

  • 濡れてもいい服装(山に登る服装 or 水着 + 速乾性のTシャツ、短パンなど。)
  • レインウエア(雨の日はあると良いです。)
  • 帽子
  • ウェットスーツ(寒い日はガイドが用意)
  • 沢靴(ガイドが用意)
  • ツアー後の着替え一式・タオル
  • 日焼け止め
  • 飲み物

夏期(7月、8月、9月)

沿岸部は最高気温32℃前後と非常に暑い時期ですが、山と海からの風で日陰に入ると涼しく感じます。

シャツは薄手で速乾性の物を選び、暑くてもトレッキングの時は生足に半ズボンの服装はあまりおすすめしません。

屋久島は花崗岩の島で岩場が多いので、転ぶと簡単に切れて怪我をしやすいです。

森の中を歩く縄文杉や白谷雲水峡では日焼けの心配はあまりないですが、水系ツアーでは日焼け対策が必要です。

日焼け止めは忘れずに塗っておきましょう。

夏の白谷雲水狭・縄文杉の服装(標高:約600m~1340m)

夏の白谷雲水峡の平均気温は20℃~22℃、縄文杉の平均気温は18℃~20℃です。

夏の黒味岳・宮之浦岳の服装(標高:約1000m~1831m・1936m)

夏の宮之浦岳の平均気温は13℃~16℃です。

夏の水系ツアー(カヤック等)の服装

  • 濡れてもいい服装(山に登る服装 or 水着 + 速乾性のTシャツ、短パンなど。)
  • 帽子
  • 沢靴(ガイドが用意)
    ※自前のマリンブーツやクロックスなどをお持ちであれば、それで参加も可能です。
  • ツアー後の着替え一式・タオル
  • 日焼け止め
  • 飲み物

まとめ

海サップ トローキの滝

さて、 季節ごとに屋久島の縄文杉、白谷雲水峡登山・カヤック、SUP(サップ)ツアーの服装や天候についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

基本的に登山・トレッキングは、服の重ね着で体温調節をします。

そして、インナー(肌に触れる物)は速乾性の物をおすすめします。

山頂付近では、特に女性は防寒対策や保温のため、もう一枚薄手のフリースやダウンジャケットなどで体温調節をしてくださいね。

山で一泊する場合は、 リュックの中身が全てですので、 特に防寒・防水対策はしっかりしておきましょう。(ザックの中身もしっかりと防水対策を。)

また、屋久島では冬でもしっかり準備さえすれば、色々なアクティビティ(トレッキング、カヤックやサップなど)で絶景を楽しむ事が出来ます。

最後に「屋久島ガイド島あそび」では、一緒に屋久島をオールシーズン楽しむお手伝いをさせて頂いています!!
まずは季節に関係なく、ぜひ屋久島にお越しください!


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