屋久島学

2019年1月8日に屋久島初の屋久島公認ガイド向けの試験である屋久島学検定試験が行われました。
町が認める公認ガイドになるためには、この試験に合格することが必須条件となっています。
あれ?すでに公認ガイドじゃなかったの??
っと思われていたかもしれませんが、実は今までは公認ガイドとしての移行期間でした。

そもそも、このテキストが完成したのが去年の2018年11月頃。
このテキストを中心とする検定試験がようやくスタートし、第1回目が行われました。
毎年検定試験が行われ、どこかで合格しなければいつまでたっても公認ガイドになれないという仕組みです。

テキストの中身の内容(目次)はざっくりご覧の通りです。
①地学・地理(気象、地質など)
②植物(木本類、草本類、シダ、コケ、植生、屋久杉など)
③動物・菌類(哺乳類、鳥類、両生類など)
④社会(観光、自然保護、交通、産業など)
⑤歴史(旧石器時代~昭和時代まで)
⑥民俗文化(信仰、妖怪、行事など)
⑦海(地学、生物、文化など)
などなど。
活字のみの全267ページに及びます。

結果は、無事合格です!!!
いや~、ひとまず肩の荷が下りたって感じです(/ω\)

さぁ~、ではでは次の目標に向かって、これからもまだまだ頑張っていきますよ~(*´з`)

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

2019年1月18日 名も無き岩峰へ行ってきました♪

屋久島の冬は、閑散期なので冒険に最適です( *´艸`)
おまけに空が澄んでいることが多く、晴れると青空が素晴らしく綺麗なんですよ~(^_-)-☆

冬の観光客が少ないのは本当に勿体ないですねぇ~(;'∀')

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

途中で、屋久杉とヤマグルマ、着生植物などが複雑に絡み合っている巨木に出会いました。

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

他にも、屋久杉の巨大な泡瘤がΣ(・□・;)
屋久島の森には、いつも驚かせられます(*´з`)

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

そして、今回の巨岩ポイントへ♪
分かりづらいですが、オレンジのザックカバーをつけているザックを置いて写真を撮ってみました。
巨岩の大きさを比較してみましょう。

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

山頂近くまで登ってきました♪
見晴らしもバッチリでした~(*´з`)

この日は風も弱かったので、1月にもかかわらず動いているときはTシャツ姿で行けるほどでした((+_+))

岩峰 登山 ヴァリエーションルート

そして、少し離れたところにも岩峰群が。
昨日の寒さの影響か、樹氷になっている木もありました。

さぁ、お次はどこへ行こうかな~(*´з`)

ミヤカタの浜 鑑真 秘境

2019年1月14日 以前から気になっていた鑑真和上の上陸の地!?との噂のある「ミヤカタの浜」へ行ってきました♪

ここ屋久島で、歴史上かなり有名な鑑真が上陸したのでは?という伝承があります。

※実際には停泊場所の記載は一切ないのだとか、、。

天平勝宝五年(753年)12月12日 第10次遣唐使:帰路第2船(鑑真6度目の渡航)で来日を果たした際に、屋久島にも数日間停泊したようですよ~。

ミヤカタの浜 鑑真 秘境

写真のように、案内杭が設置されている十字路があり、ここを海側へ行きます。
道なりに進むとすぐに海側に軽く小石が敷き詰められた小道があり、そこを入っていきます。
軽トラで何とか入れる場所ですので、一般的には徒歩でいくのが良いと思います。

ミヤカタの浜 鑑真 秘境

車から降りて、海岸まで歩いて降りていくと、ご覧の場所に到着(^^♪
遠く某ホテルが見えます♪
いい感じの小さな入り江になっています(=゚ω゚)ノ

入り江を見渡すと少し珊瑚もあったので、シュノーケリングしてみるのも良いかもしれませんね~🎵
すぐに外洋になるので、完全に玄人向きですが、、、(;^ω^)

縄文杉 トレッキング ガイドツアー

みなさん、こんにちわ!屋久島ガイドの島あそびです(*^^*)。
今回は、縄文杉の歴史や縄文杉以外の有名な杉等をご紹介します。
知らないで登山するのと、色々知ってから登るのとでは、感じ方も変わって来ると思いますので、興味のある方は最後まで読んでみて下さいね(^o^)/。

そして、屋久島旅行に役立つ、レンタカーやお土産等については下記ブログにまとめてます!
良かったらご一読下さい(^^)。

縄文杉ルートの魅力とは?

①スギ科スギ属では最大の生き物
②杉とは思えない異様な樹形
③発見されてから現在までに、多くの人々によって物議をかもすなど、話題性が豊富にある
④樹齢が特定できず謎のまま
⑤縄文杉に出会うまでの森全体の植生や巨木の数々

※あくまで、「島あそび」の個人的な見解です。

大きさ・樹齢について

縄文杉:樹高25.3m 胸高周囲 16.4m 標高 1300m 樹齢2170~7200年(諸説あり)
大王杉:樹高24.7m 胸高周囲 11.1m 標高 1190m 樹齢3000年
ウィルソン株:胸高周囲 13.8m 標高 1030m 樹齢3000年
ウィルソン株(伐採された大きさ):樹高42m 胸高周囲 4.2m 樹齢2000年程

※あくまで、推定された樹齢となります。

著名木が世に知られた経緯などについて

ウィルソン株について

1914年(大正3年)2月17~27日 アーネスト・ヘンリー・ウィルソン(職業:プラントハンターとして知られ、中国・日本全国・琉球・インドなどを調査)が植物調査・採取のため屋久島に訪問。

縄文杉 トレッキング ガイドツアー
アーネスト・ヘンリー・ウィルソン ウィルソン株

出典:https://s.webry.info/sp/paraibablue.at.webry.info/201709/article_3.html

※因みに、ボルネオ島の最高峰・キナバル山の花に魅せられ頂を目指したヒュー・ローや、江戸末期に長崎出島のオランダ商館に医師として来日して、日本人に最新の医学を教えたシーボルトもプラントハンターとしての活動をしている。

当時ウィルソンは、案内人を連れて屋久島の森の奥深くへと入り込んで調査していると、突然の大雨が降ってきました。

そこで、案内人に連れられて岩穴で雨宿りします。

火をたいて、濡れたものを乾かして一時間程すると雨がやみ、外に出ます。

そして、雨宿りした場所が岩穴だと思っていたが、よく調べてみるとそれが巨大な切り株(=大株)であったことに驚きます。

(その切り株が、後に島民によってウィルソン株と呼ばれることになります。)

1918(大正7~12年)~1923年  田代善太郎(生態系を保護するという考えを持ち込んだ方)は、ウィルソンと面会して屋久島の調査に傾倒する。

ウィルソン株についての調査や、縄文杉の存在を予見している。

※因みにウィルソン株を伐採したのは、楠川集落の牧五郎七といわれている

大王杉について

1952年(昭和27年) 国立科学博物館にいた中江猛之助(なかえたけのすけ)の一行が屋久島の調査で大王杉を発見(後に行った炭素同位体法で樹齢3000年以上と推定されている)

縄文杉 トレッキング ガイドツアー

縄文杉について

縄文杉 トレッキング ガイドツアー

1966年(昭和41年)5月28日 旧上屋久町の役場観光課:岩川貞次(42)さんが、古老の伝承を確かめるために巨木を探し周り、ついに大きな杉を確認
※岩川の「岩」の字と大いなる岩のような木ということで「大岩杉」と名付ける。

1967年(昭和42年) 元旦:南日本新聞に「生き続ける縄文の春」というタイトルで発表される。
発見当時:推定樹齢3000~4000年
※上屋久町が九州大学の真鍋大覚教授に大岩杉の樹齢調査を依頼

岩川貞次 縄文杉
岩川貞次さん 出典:http://www.asahi.com/area/kagoshima/articles/MTW20160518470470001.html

1967年(昭和42年) 9月頃:推定樹齢7200年の結果が真鍋教授から上屋久町へ通知される。
※古代気象と成長量の関係から推定

1967年(昭和42年) 10月1日:町報かみやく167号で紹介。

1968年(昭和43年) 8月2日:南日本新聞で「縄文杉と名づけられた」の文字

縄文杉の由来
①真鍋大覚教授の7200年説により縄文時代から生きているからという説
②縄文式土器の縄目模様に似ているからという説(取材した新聞記者によって)
縄文杉 モデル

出典:http://www.asahi.com/area/kagoshima/articles/MTW20160518470470008.html

1983年(昭和58年)  環境庁作成の環境週間ポスターが全国の駅や役所といった公共スペースに貼られ、その効果で縄文杉の知名度が上昇

1984年(昭和59年) 縄文杉が有名になるにしたがい、7200年説に対して国内外の科学者から異論が出されたため、林野庁の委託を受けた学習院大学の木越教授により炭素同位体法による年代測定が行われた。(結果 1000~2170年という数値に)
※試料の採集位置(腐食によって幹の中が空洞になっていて、最も古いサンプルが採れなかった。)と年代との間に一定の関係が見られなかったため、「今回の測定結果から直ちに縄文杉の樹齢を推定することは困難であるが、合体木ではないかという推定は成り立つ」ということで合体木説が提唱された。
しかし、これも鹿児島大学農学部の林助教授による遺伝子研究の結果で、合体木説は否定されました。

 さらに近年では、鹿児島大学の田川氏によって、7300年前(6300年前という説もあった)の幸屋火砕流によって折れてしまった古い縄文杉の上に、新たに二代目として着生した杉が幹ごと覆いつくしたのが現在の縄文杉ではないかと推定している。

1984年(昭和59年) デッキ正面より、左側に着生していたヤマグルマが積雪により折れる。

1987年(昭和62年) 縄文杉を世に広めた岩川貞次さんが亡くなる(享年83歳)
※「大岩杉(縄文杉)より、もっと大きな万年杉を知っちょるが、おいは誰にも言わん」と周囲に語っていたといわれる。

1993年(平成5年)  屋久島が世界自然遺産に登録

1996年(平成8年) 縄文杉展望デッキ設置

縄文杉 いのちの枝

出典:https://www.360navi.com/46kagosima/02yakusima/09nature/

2005年(平成17年12月) デッキ正面より、右側の枝が積雪により折れる
※数年後、「いのちの枝」として町立屋久杉自然館に保存展示される。

最後に

屋久島に観光に来た方で縄文杉を見に行かれる方は、縄文杉トレッキング前、もしくはトレッキング後にでも一読してみると、屋久島の事が深く知れて良いのではないでしょうか~(=゚ω゚)ノ

屋久島ガイド島あそびの2019年/活動スタート♪

遅くなりましたが、皆様新年明けましておめでとうございます!

本年も「屋久島ガイド島あそび」をどうぞ宜しくお願い致します。

日赤救急法

今年も早々に日本赤十字社が行っている救急法の講習に参加してきました。

講習は三日間あり、心肺蘇生のやり方、AEDの使用法、傷や骨折の手当て、搬送などなどを勉強しました。

ガイドなら習得しておきたい知識や技術が満載です。

上記の写真は、心肺蘇生と人工呼吸、AEDを使った救助方法の練習です。

日赤救急法

肩に傷を負った傷病者に対して、ガーゼと三角巾を使っての包帯法です。

今年も事故や怪我のない一年を迎えれるように、頑張っていきたいと思います!!

ツアーコース一覧

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